宿曜占星術における宿同士の関係、命・業・胎について解説しています。命・業・胎は運命で結ばれた特別な相性です。
これら命・業・胎の関係について深く掘り下げて、これらの結果が出た場合どうとらえたらよいのか、など一つ一つ説明しています。

宿曜の中で、相性には種類があり、それらの関係のうちの一種が「命・業・胎」の関係です。
これらの相性は、宿曜の相性の中でもとりわけて特別視されるものであるため、まず、最初に把握しておくべきものでしょう。
それでは、命・業・胎のそれぞれの関係について解説していきます。
命の関係
全ての相性の中で最も運命的かつ、相性が抜群とされるのが、命の関係です。お互いが命の関係となることはほとんどなく、お互い「命」の関係同士が出会うことは紛れもなく運命であると言えるほど、非常に喜ばしいことです。ただし運命が強すぎるが故に、デメリットとなる部分もあります。
まず命の関係は、めったに会えないからこそ、強い運命で結ばれます。強すぎるがゆえに、因縁のようにも捉えられ、離れようとしても離れられない関係とも言えます。
さらに命の関係は似た者同士になるので、まるで写し鏡のように相手を見るときには、そこの自分の姿が映ることがあります。自分の良い部分も、悪い部分も相手を通して見えてしまうので、相性が良い人はとんでもなくよく、悪い人は最悪の相性になります。
恋愛面・結婚面でもお互い運命によって強く結びつくのですが、離れたくても離れられず、結局最後まで寄り添うことが多いようです。
まさに良い意味でも悪い意味でも強い運命に結ばれているものといえるでしょう。
業、胎の関係
「業」と「胎」は強い関係があります。業はカルマ、すなわち過去を表します。自分の宿から見て、業の関係にあたる人は、自分の過去の姿を現すのです。さらに業の宿にあたる人はあなたからみて「支配される人」と言える面もあります。
次に胎は受胎を表します。つまりこれから先の生命の誕生、未来のことです。自分の宿から見て胎の宿にあたる人は、未来の自分の姿です。胎の関係の相手は、自分から見て「支配する人」という関係になります。
「業・胎」の相性は基本的に良いとされています。結局はどちらも自分を表すものなので、気が合うのは当然です。
恋愛・結婚面では強い結びつきを感じますが、恋愛のような気持ちではなく、家族のような、あるいは兄弟・姉妹のような一体感を持ちます。気の合う友達からいつのまにか恋人へ、そして結婚へと進んでいきます。
これは気持ちが変わらないまま、制度に流されていくような関係です。決して悪いことではなく、それもある意味での運命のような結びつきです。お互いに自然な気持ちでいられる珍しい関係なのです。


