宿曜占星術の世界では運勢が全て逆転する凌犯期間というものが設定されています。気を付けなければ吉運だと思った日が凶運となる可能性があります。

さらに手に負えないほどの凶運日、六害宿についても詳しく解説します。

【解説】凌犯期間(七曜陵逼)とは【宿曜27宿】

宿曜占星術は、宿を用いることによって運勢を占います。宿曜占星術は、月の動きを占いの軸にしているので、基本的には規則通りに運勢が巡ります。

しかし、凌犯期間(あるいは七用陵逼)と呼ばれる期間のみは、運勢がことごとく変わってしまいます。ここではこの凌犯期間について解説致します。

凌犯期間とは

宿曜経では規則通りに運勢が巡りますが、凌犯期間のみは運勢が逆転します。基本的には吉運だとされている「胎・栄・安・成・友・親」は凶運となってしまい、「衰・危・壊」の凶運が吉運となります。

凌犯期間は、毎月1日がどの曜日になるかで、その期間が変わります。凌犯期間の影響を受けるのはすべての宿なので、全ての人が気を付けなければなりません。しかし凌犯期間がない月もあるので、毎月調べておく必要があります。

六害宿とは

凌犯期間は、吉凶が逆転するという期間なのですが、それ以上にやっかいなのが、凌犯期間中は六害宿の影響を受けるという点です。

六害宿とは、凌犯期間の逆転の影響も受けず、とにかく大凶となってしまう日を指します。凌犯期間の間、命宿・意宿・事宿・克宿・聚宿・同宿にあたってしまった日が大災厄となってしまいます。

それぞれ厄災も占われています。

命宿
お金に関するトラブルに巻き込まれてしまうことが多い日で、最も運が悪い日となります。むやみに出歩かず、イベントごとにも参加しないほうがよいとされています。
意宿
何もかも思い通りにいかない日で、ネガティブな感情が渦巻きます。対人関係に関わることはあまりしないほうが吉です。
事宿
自分の地位に関わることや、プライドを傷つけられる、あるいは失墜させられる出来事にでくわしてしまうような日です。仕事でのトラブルも多く、むやみに行動をすべきではありません。
克宿
仕事上での地位を失う可能性もある日です。仕事上の失敗で大損失を被ることもあり、できるだけ行動を起こさないようにすべきです。
聚宿
家族や友達、親しい人との間でトラブルの起こりやすい日です。近しい関係の人とはあまり会わずに過ごすほうがよいです。
同宿
怪我や事故などの危険性が高まる日です。自発的な行動により家族などとトラブルになりやすい日です。

このように六害宿のひとつひとつに悪運が決められています。六害宿の日はとにかく行動をしないことが吉です。特に契約や約束など、別の日に影響のあるイベントは六害宿の影響を受けるので、注意が必要です。