宿曜占星術の宿同士の関係における栄・衰・安・危について解説しています。それぞれ、反映、衰退、安定をもった破壊、危険を表し、相性占いをする際の相手との関係の基準となります。それぞれの関係が表す内容を詳しく説明しています。

宿曜占星術において、宿同士の関係を占うのに用いるのが、命・業・胎や栄・衰・安・危といったものです。宿曜占星術ではこれを用いる相性診断を、三九の秘宝と言います。

【解説】栄・衰・安・危とは【宿曜27宿】

それでは、栄・衰・安・危、それぞれが持つ特徴を解説していきましょう。

栄の関係

自分から見て「栄」の関係となった人は、自分に繁栄をもたらしてくれる関係の人です。自分のもつ希望や願望と同じものを持っている可能性が高く、自分にとってプラスの関係となってくれることが多いようです。

栄の関係は「親」となった宿と非常に相性が良く、相互にメリットを与えられる最高の関係とされています。恋愛においても、とても良い相手となることが多いと言われています。

衰の関係

「衰」は少しネガティブな関係で、衰退・衰弱を表します。しかし、ただ衰退していくのではありません。気兼ねなく長く話せるような友達でいられるという関係を持つのも「衰」の関係です。

ただし「友」の関係とは、恋愛の相性があまりよくないという面もあり、悲恋宿と呼ばれてしまうこともあります。

安の関係

自分から見て「安」の関係は「安定をもって破壊する」という関係になり、知らず知らずに相手を攻撃してしまっていることがあります。自分が破壊する側ということです。

気を付けなければならないのが、この攻撃が無意識下で行われている場合があることです。安の関係の相手には、自分のかかわり方を客観的に見ながら接することで、良い方向へと進められることがあります。

「壊」の相手とは、非常に危険な関係であり、お互いを壊し合う関係となってしまいます。

恋愛で言うと最悪の関係だと言われますが、お互いのバランス次第では、師弟あるいはライバルのような関係となり、お互いに上昇できる場合もあります。

しかし、やはり気を付けなければならない関係であることは間違いありません。

危の関係

危の関係は、危険を表します。場合によっては危険な存在になり得ることもあります。基本的に相性が合わず、気に食わないことが多かったり、緊張をもたらしたりします。

しかし仕事の場面や、あまり友人的な仲の良さが必要ではない場面では、良い方向に向く場合が多いようです。ビジネスライクな付き合いができる相手であり、良い結果をもたらすこともあります。

「成」の関係とは、お互いが正反対な存在となり、当たってしまうと強くぶつかってしまうのですが、自分に持っていないような魅力にひかれることもあります。危険を伴うような関係と言えるでしょう。